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先日待望の第一子が生まれました。
2,300gとやや小さめに生まれましたが、
母子ともに無事に退院し、毎日少しずつ大きくなってきています。
泣けば心配をし、泣かなければ心配をし。
一挙手一投足に一喜一憂しっぱなしです。
元々の予定日は4月19日でしたが、早まった結果、
誕生したのはなんと4月1日。
一刻も早く外に出てきたかったのでしょう。
子どもは生を受けて1年目。
私も父親1年目。
周囲に色々迷惑をかけながらも、子育てに奮闘していきます。
なぜ早生まれ?
さて、4月1日生まれは早生まれになります。
新年度は4月1日なのに、なぜ早生まれ扱いとなるのでしょうか。
「年齢計算に関する法律」という法律では、
『誕生日の前日が終了する時(午後12時)に
年を1つとる(満年齢に達する)』
とされています。
4月1日生まれの子どもは、誕生日の前日である
3月31日の終了時(午後12時)に満6歳になります。
また、「学校教育法」では、『保護者は、
子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、
〜(中略)〜これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。』
とされています。
4月1日生まれの子と2日生まれの子を表に表すと
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4月1日生まれ |
4月2日生まれ |
子の満6歳に達した日 |
H27.3.31 |
H27.4.1 |
の翌日 |
H27.4.1 |
H27.4.2 |
以後 |
H27.4.1以後 |
H27.4.2以後 |
における最初の学年の初め |
H27.4.1 |
H28.4.1 |
となり、学年が違ってくるのです。
1日違うだけで言ってしまえば先輩後輩の仲になる、
なんとも不思議な状況です。
またこの1日の違いで児童手当や扶養控除にも影響がでてきます。
児童手当が少ない
現在、児童手当が月々10,000円〜15,000円ほど支給されていますが、
支給期間は中学校卒業まで(15歳になった年度の年度末まで)です。
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4月1日生まれ |
4月2日生まれ |
15歳になった日 |
H27.3.31 |
H27.4.1 |
の年度 |
H26.4.1〜H27.3.31 |
H27.4.1〜H.28.3.31 |
の年度末まで |
H27.3.31まで |
H28.3.31まで |
となり、誕生日により最大で12ヶ月分支給される
額が違ってきます。
扶養控除も少ない
さらに扶養控除にも影響があります。
年末調整や確定申告の際に扶養の確認をさせていただいていますが、
扶養控除はその年の12月31日現在の年齢やその他の状況で扶養親族に
当てはまるかどうか判断がされます。
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扶養控除額 |
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0歳から15歳 |
0円 |
児童手当が支給される |
16歳から18歳 |
38万円 |
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19歳から22歳 |
63万円 |
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23歳から69歳 |
38万円 |
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2015年5月現在、0歳から15歳までの子どもは、
扶養控除額がありません。
そのかわりに児童手当が支給されています。
早生まれの子どもが高校1年生のとき、
12月31日時点では15歳のため、扶養控除はとれません。
それにプラスして中学生でもないため、
児童手当も受け取ることができません。
また、19歳から22歳の間は、特定扶養家族として
63万円の扶養控除額がとれるのですが、
現役で大学を卒業して勤めに出ていた場合、
早生まれの場合は22歳の時点で収入が出て
63万円の扶養控除が取れなくなることがあります。
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4/1生まれ(早生まれ) |
4/2生まれ(遅生まれ) |
0〜14歳 |
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児童手当 |
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児童手当 |
15歳 |
高校1年 |
何もなし |
中学3年 |
〃 |
16歳 |
高校2年 |
扶養控除38万円 |
高校1年 |
扶養控除38万円 |
17歳 |
高校3年 |
〃 |
高校2年 |
〃 |
18歳 |
大学1年 |
〃 |
高校3年 |
〃 |
19歳 |
大学2年 |
扶養控除63万円 |
大学1年 |
扶養控除63万円 |
20歳 |
大学3年 |
〃 |
大学2年 |
〃 |
21歳 |
大学4年 |
〃 |
大学3年 |
〃 |
22歳 |
社会人 |
控除できない可能性 |
大学4年 |
〃 |
税法上では、早生まれはなかなか厳しいものとなっています。
早生まれのメリット
・遅生まれの子に比べ、保育園等に通う期間が短くなり、保育料が安くなる。
まだ体験をしていませんので、
どれほど育児費用がかかるのか見当もついていないですが、
ほぼ1年まるまる違うと、けっこうな額になるのではないでしょうか。
・大人になったときに同年代の子よりもちょっと若くいられる。
気分的なものですが、ちょっとだけ優越感に浸れるかもしれません。
・定年まで勤めた場合、一番長く働くことができ、その分給与がもらえる。
親には直接関係はないですが、
子にとっては十分なメリットかと思います。
同じ学年でも、既に歩いている子もいれば、
首がすわってない子と様々です。
学年という括りで考えると、どうしても
他の子と比べてもやもやしてしまいそうですが、
小学校高学年になるころにはほぼ変わらないようになるでしょう。
いずれにしろ、すくすくと元気に育ってもらえれば十分です。
学年の中では最年少であり、先に色々な経験をしてきた他の子を
参考にうまく成長してくれたら最高です。
既に十何年後の反抗期を恐れていますが、
それも自分が通ってきた道。
成長過程ととらえ、暖かく見守っていきたいと思います。
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