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事務所通信
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いちがや通信 2013.8月号
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紋別の弁護士さん 小形愼一郎
私が所属している専門家集団「コンサルNSP」の夏の集会が、
北海道紋別で開催されそれに参加してきました。
メンバーである近藤弁護士が司法修習生時代同僚であった
弁護士さんと結婚を機に移り住んでいたので、
ぜひ紋別の実情を見に来てほしいとお誘いがあったからです。
それで今回のテーマは
@紋別をはじめとする弁護士過疎地域での法律サービスの実情
A紋別の地域おこし
となりました。
紋別へはANAが羽田⇔オホーツク紋別空港間を
一日一往復だけ就航しています。
陸路の移動は名寄本線が国鉄民営化の際廃線と
なりましたので、バスや車だけが頼りです。
7月13日。
うだるような東京の暑さから逃れるように
午後1時前に紋別空港に到着。
気温は東京より10度くらい低い快適な気候でした。
昼食後、さっそく弁護士さんから@のテーマについて講義。
そもそも裁判となった時に原告側と被告側の弁護士を
兼ねてはいけない(人が違っても同じ事務所ならダメ)
利益相反行為の禁止という制度があります。
そのため、最低2人の弁護士がいないと
その地域では満足な法律サービスが受け
られないことになります。
全国の地方裁判所・支所は253庁ありますが、
弁護士がゼロまたはワンしかいない地域を解消することに
弁護士会は力を入れてきました。
1993年当時ゼロ支部は50か所、
ワン支部は24か所だったのが
2013年ではゼロ支部は0か所、
ワン支部は1か所と激減しています。
その減少に大きく寄与したのが「ひまわり基金法律事務所」です。
これは弁護士会の支援を受けて運営されている公設の法律事務所で
任期制:2〜3年で交代となっています。
近藤弁護士とその夫である原田弁護士、紋別2か所目の法律事務所を開いた
脇島弁護士も「ひまわり基金法律事務所」の制度を利用されています。
しかし、支援を受けるのは開設時の費用だけで、
運営費は自力で稼がなければなりません。
ご苦労話をお聞きしました。
・もめごとは町の名士を介して解決することが一般的で、
弁護士にお金を払ってまで解決することに抵抗があるようだ。
・相談者が一日一組程度なので、行政と組んであちこちで無料相談会を実施。
だんだん認知されつつある。
・紋別の裁判所には月3日だけ旭川から判事がやってくるので、
それ以外の日で裁判所に用事があれば片道4〜5時間かけて
旭川まで行かなければならない。
・冬の寒さがきびしい(マイナス20℃・・・
オホーツク流氷科学センターで体験しましたが、
本当にバナナが凍ってしまい釘を打てます)等々。
でも、講義のあと街を歩いていると住民の方々から次々に
声をかけられているのを拝見すると、徐々に地域の中に
溶け込んでいるのだなぁと感心しました。
さて、次に紋別の地域おこし。
紋別の人口は約24,000人で一時ほどカニが獲れなくなりましたが、
ロシアからの輸入がありカニの一大集積地としてにぎわっています。
またホタテも育成型の漁が定着し毎年捕獲量が一定しています。
そのため、20代〜30代の若者でも年収7〜800万円を稼ぐのはザラだそうです。
お金に困っていない
→無理に観光客に来てもらわなくても
→地域おこしが盛り上がらない・・・
そうです。
しかし、地域としては高齢化も進み、
人口減の危機はあるので何かをやらなくてはと。
そしてやはり行きつく先はB級グルメ。
若い人を中心にホタテ入りのホワイトカレー、
カニのゆで汁を使ったシューマイや釜飯・・・
いろいろと開発されています。
そして紋別と言えば流氷。
映像を見た限りではすごい迫力でぜひ一度訪れたいなと思いました。
そして東京で食い潰れたら紋別に出稼ぎに行こうかな。
夜の飲食店も充実しているし・・・
と寝苦しい夜にふとそのことが頭によぎる小形でした。

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